面識のない女性の顔画像を使った性的な合成画像を、SNSで送り付けた疑いの逮捕が札幌市で報じられました。自分の写真を勝手に使われたうえに、見たくない画像を送られる。そんな被害は、「本物ではないから気にしなくてよい」で済むものではありません。
「知らない相手から画像が届いた」「削除してしまいたいけれど、記録も必要なのだろうか」。驚きや嫌悪感のなかでは、次に何をすればよいか考えること自体が負担になります。まず大切にしたいのは、相手への返答よりも、自分の安全と落ち着いて相談できる環境です。
探偵や調査に関する情報を届ける当サイトとしても、今回の報道から考えたいのは、画像の真偽を自力で争うことではなく、被害を広げずに状況を説明できるようにすることです。以下では、報道の要点と、管理人として整理した記録・相談の考え方を分けてお伝えします。
STVニュース北海道によると、札幌・中央署は10月15日、会社員の男(29)をストーカー規制法違反の疑いで逮捕したと発表しました。面識のない20代女性の顔を使った性的な合成画像を5月に2回送信し、その後返信を求めた疑いです。職場関係者の警察相談で発覚し、男は送信などを認め、警察が動機を調べていると報じられています。逮捕段階の報道であり、有罪判決の報道ではありません。
出典:STVニュース北海道「面識のない女性の顔画像と全裸女性の画像を合成 SNSで送りつける 会社員の男(29)逮捕 札幌市」(2026年10月15日22:56配信、10月16日11:06最終更新)
合成だから軽い被害、とは考えない
今回のニュースでは、被害女性と男に面識がなかったとされています。交際相手や知人でなくても、SNSを通じて日常に踏み込まれることがある。この点は、読者の方にも知っておいていただきたいと感じました。なお、報道では画像の作成方法は明らかでなく、AIで作られたものと断定することはできません。
自分の顔を使われた画像を見て不安になるのは、画像が現実を写しているかどうかとは別の問題です。周囲に誤解される心配や、さらに届くかもしれない恐怖もあります。「自分が写真を載せたせいだ」と責める必要はありません。相談のために何度も見返したり、一人で相手の意図を突き止めたりすることを、自分に課さないでください。
証拠を残すことと、不快な画像を繰り返し見ることは同じではありません。画面を確認するのがつらいときは、信頼できる人に同席してもらう、まず警察に保存方法を相談する、といった進め方も考えられます。
画像を拡散せず、送信元と時系列を残す
警察庁は、インターネット上の被害について、相談や削除依頼に備えてサイト名、URL、投稿者、日時、内容などを記録するよう案内しています。DMの場合も、画像だけを切り取るのではなく、誰から、いつ、どんな流れで届いたかが分かる情報を整理しておくと、状況を説明しやすくなります。
- 送信元のアカウント名・ID、確認できるプロフィールのURL
- 受信日時と、画像の前後に届いたメッセージの流れ
- 同じ相手から届いた回数や、別アカウントからの接触の有無
- 脅し、返信要求、金銭要求、現実の接触などがあれば、その具体的な内容
- 運営会社への通報日時、受付通知、警察へ相談した日時
記録は、必要な相手に必要な範囲で示すためのものです。注意喚起のつもりでも、画像をSNSに再投稿したり、グループへ転送したりすると、望まない拡散を増やしかねません。端末や保存先の共有範囲にも気を配り、第三者へ送る前に相談先へ提示方法を確認しましょう。相手を問い詰めて情報を引き出そうとせず、通報やブロックの順序に迷う場合も、警察などへ相談してください。
参考:警察庁「インターネット上の誹謗中傷等への対応」。公開投稿の削除に関する相談先も掲載されています。DMの受信と一般公開の投稿は状況が異なるため、利用サービスと実際の被害に応じて対応を確認することが大切です。
警察・弁護士・探偵、それぞれの役割を確かめる
身の危険が迫っている場合は110番、緊急ではない生活の安全に関する相談は最寄りの警察署や#9110へ。今回の報道でも、職場関係者の相談が発覚のきっかけとなっています。本人だけで抱えず、職場や家族など、信頼できる人の支えを借りることにも意味があります。
公開された画像の削除や発信者の特定、損害賠償などの法的対応を考える場合は、弁護士や公的な相談窓口で、事案に合う手続きを確認してください。探偵に相談する場合も、SNSの表示名だけで本人を確定できる、画像を完全に消せる、といった期待を前提に契約しないことが大切です。
現実のつきまといなども併発していて調査相談を検討するときは、すでに警察へ相談している内容を伝え、調査の目的、適法な方法、費用、得られる資料と限界を確認しましょう。探偵による調査は警察の捜査や、弁護士による法的手続きを代わりに行うものではありません。まず何が起きているかを整理し、必要な専門家へつながることが出発点です。
知らない相手から不快な合成画像が届いても、相手の要求に応じて説明や反論を続ける必要はありません。画像を広めず、送信元・日時・経緯を残し、つらければ周囲の助けを借りて相談してください。画像が合成かどうかを自分だけで証明してからでなければ、相談できないわけではありません。今の困りごとを、分かる範囲で伝えるところから始めましょう。
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