貞操義務(ていそうぎむ)

貞操義務(ていそうぎむ)とは:
婚姻(結婚)した夫婦が、互いに配偶者以外の者と自由な意思で性交渉(不貞行為)を行わないという法律上の義務。民法第770条で定められた離婚事由である「不貞行為」の根拠となる義務。

貞操義務のリアル:ある探偵の記録

「夫は『ただの友達だ、法律違反なんかしていない』と言い張っています。でも、私はもう耐えられません……」

夜の事務所。依頼人の女性は、涙を堪えながらそう切り出した。結婚して5年。夫は毎週末、仕事と称して外出し、別の女性と親しげに過ごしている。問い詰めても「ただの友人だ」の一点張りで、家庭を顧みようとしない。私は彼女の震える手を見つめながら、静かに、しかし確信を込めて答えた。「奥様、夫婦には法律で定められた『貞操義務(ていそうぎむ)』という重い責任があります。それを証明するための証拠を、私たちが掴みます」

「法律は、目に見えない絆を『義務』として守っている」

浮気調査を依頼される方の多くは、精神的な裏切りに傷ついている。しかし、法律の世界(民法)で戦うためには、感情ではなく、相手がこの「貞操義務」に違反したという客観的な事実が必要になる。民法上、配偶者以外の異性と肉体関係を持つことは貞操義務違反、すなわち『不貞行為』とみなされ、正当な離婚事由や慰謝料請求の根拠となるのだ。だからこそ、私たち探偵の出番がある。

翌週末、私たちは夫の行動監視(本調査)を開始した。尾行班が夫の足取りを正確に追い、夕方、都内の静かな住宅街で浮気相手(二対)と合流する瞬間を捕捉した。二人は人目を忍ぶようにして、週末を過ごすための高級マンションへと入っていく。

ここで重要なのは、ただ一緒に建物に入った写真だけでは、貞操義務を破った(肉体関係があった)という完璧な立証には届かない場合があることだ。裁判で言い逃れをさせないためには、「滞在時間の長さ」や「複数回にわたる密会の実績」が必要となる。私たちは夜を徹しての張り込みを行い、翌朝、二人が時間差で朝帰りする決定的な瞬間までをカメラに収め続けた。

「貞操義務違反の証拠、すべて揃いました」

数日後、完成した調査報告書を手にした依頼人の表情には、かつての怯えはなかった。法律が定めた義務を破り、家庭を壊した夫とその相手に対して、彼女は自らの尊厳と未来を守るための、最も強力なカードを手に入れたのだ。

「貞操義務」を守るための証拠が、不条理な現実をひっくり返す

結婚という誓いによって生じる「貞操義務」は、夫婦が互いを信頼して共同生活を送るための法律上の約束です。これを身勝手な嘘で踏みにじる配偶者に対して、法律は明確な責任(慰謝料の支払いなど)を課しています。プロの探偵が命がけで集める「言い逃れのできない不貞の証拠」は、この貞操義務違反を白日の下に晒し、依頼人が泣き寝入りすることなく、正当な権利を勝ち取るための最大の盾となるのです。