重婚的内縁(じゅうこんていてきないえん)

重婚的内縁(じゅうこんていてきないえん)とは:
戸籍上の配偶者(夫または妻)がいる身でありながら、それとは別の異性と婚姻(結婚)の意思を持って共同生活(同棲)を送り、事実上の夫婦関係(内縁)を築いている状態のこと。

重婚的内縁のリアル:ある探偵の記録

「夫には、もう一つの『家庭』がありました。完全に『重婚的内縁(じゅうこんていてきないえん)』の状態です」

デスクの上に並べられた本調査の報告書を前に、私は依頼人の女性に静かに事実を告げた。彼女の夫は3年前から「単身赴任」という名目で地方に住んでおり、生活費は毎月振り込まれていたものの、自宅に帰ってくることは滅多になくなっていた。不審に思った彼女からの依頼を受け、私たちが赴任先での素行調査(行動監視)を開始したところ、浮き彫りになったのは単なる「一時的な浮気」では済まされない衝撃の実態だった。

「二つの家庭を同時に持つという、身勝手な裏切り」

夫は赴任先のマンションで、20代の女性と完全に「夫婦」として暮らしていた。ただの同棲ではない。近隣への「側調(側面調査)」を行うと、周囲には『妻です』『夫です』と紹介し、お揃いの結婚指輪をつけ、週末には家族同然に買い出しに出かけていた。これが法律の世界で言う「重婚的内縁」である。夫は戸籍上の本妻との間で負っているはずの『貞操義務』を、何年にもわたって踏みにじり続けていたのだ。

こうしたケースで最も恐ろしいのは、内縁関係が長期間に及び、本妻との婚姻関係が「完全に破綻している」とみなされてしまうと、不倫相手への慰謝料請求が法律上難しくなるケースがあることだ。夫や相手の弁護士は、高確率で『本妻とはすでに夫婦の実態がなかった』と言い逃れ(答弁書での反論)をしてくる。

「相手の言い訳の余地を、私たちの証拠で完全にゼロにします」

私は依頼人と連携し、徹底的な「裏どり(裏付け調査)」を開始した。夫が単身赴任中も、本妻に対して定期的に「愛している」「いつも感謝している」といったLINEを送っていた履歴、家族の記念日にプレゼントが届いていた事実など、『本妻との婚姻関係は破綻していなかった』という確固たる要請事実(証明を必要とする事実)を固めていく。

その上で、夫と不倫相手が生活を共にしている決定的な「宅割り」データと、複数回にわたる不貞行為の映像をカンペキにパッキングした報告書を完成させた。

「ここまで裏が取れていれば、相手の勝ち目は万に一つもありません」

弁護士の力強い言葉に、依頼人の目から大粒の涙がこぼれ落ちた。身勝手な嘘で二重の人生を歩んでいた夫と不倫相手。彼らが築いた偽りの『内縁』という牙城は、探偵が暴いた法律と事実の光によって、一瞬にして崩壊へと向かい始めた。

「重婚的内縁」という複雑な泥沼を解決するために

重婚的内縁のトラブルは、単なる一晩の浮気とは異なり、相手方が「自分たちこそが真のパートナーだ」と強く主張してくることが多く、非常に泥沼化しやすい特徴があります。この不条理な状況を打破し、本妻(本夫)としての正当な権利(高額な慰謝料請求や、有利な条件での離婚)を勝ち取るためには、法律婚の継続性と、相手方の不貞行為の事実を「二重に立証」するプロの探偵の調査報告書が必要不可欠です。一人で悩まず、まずは真実を明らかにする一歩を踏み出してください。